ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)や任天堂などゲーム機大手が、「インディーズ」と呼ばれる独立系のゲーム開発会社の取り込みに動き出している。
スマートフォン(高機能携帯電話)向けゲームの開発で磨かれた新しい感覚を生かした面白いソフトを、開発投資を抑えながら確保するのが狙いだ。大手への供給は独立系にとっても世界に名を上げる大きなチャンス。スマホに押されがちな専用機の魅力を高める「救世主」になる可能性も秘めるだけに、インディーズ争奪戦が水面下で激しくなっている。
千葉市美浜区の幕張メッセで9月に開かれたゲーム見本市「東京ゲームショウ2013」では、独立系の開発会社だけを集めたコーナーが初めて登場。「プレイステーション(PS)4」や「Xbox One(エックスボックス・ワン)」など最新の据え置き型ゲーム機を出展したSCEや米マイクロソフト(MS)など大手のブースのような派手さはないものの、多くのファンでにぎわった。