スマートバリュー、LTEなどのサービス反映
携帯キャリア各社が発表した9月の携帯電話契約状況でKDDI(au)は、同じ電話番号で通信事業者を変更できる番号持ち運び制度(MNP)による顧客転入数で24カ月連続の首位を達成した。9月の転入数は11万800件に達し、2013年3月に次ぐ高い水準で、引き続き好調を維持している。
同社がMNPで24カ月連続の首位を維持したポイントは、顧客満足度の維持向上にある。特に寄与してきたのは、光ファイバーなどの固定通信サービスに加入すればスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の通信料金を最大2年間、毎月1480円割り引く「auスマートバリュー」だ。
13年8月には提携ケーブルテレビ局が全国の約半数となる200局を超え、全ケーブルテレビ局の加入世帯数でも80%をカバー。多くのユーザーがこの割引対象になる点が強みだ。12月には単身世帯を対象に、Wi-Fiルーターと組み合わせたサービス「auスマートバリューmine」を展開し、さらなる顧客満足度の向上につなげる。