ヤマハ発が配送業者向けに3輪電動アシスト自転車 最大123キロの荷物が積める

2013.10.24 16:13

 ヤマハ発動機は24日、3輪自転車とリヤカーを連結した電動アシスト自転車「PAS GEAR CARGO(パス ギア カーゴ)」を11月1日に発売すると発表した。配送業者などの利用を念頭にヤマト運輸の協力を得て開発した法人向け専用モデルで、最大123キロの荷物を積むことができる。同種のモデルは電動アシスト自転車では初めてという。

 近年、街中でリヤカーを自転車でけん引したり、3輪自転車などに大きな荷物を積んだりして配達する業者が増加。免許がなくても運転できるためアルバイトの配達員を増やせるなどコスト面での効果が大きい。

 ただ、リヤカーのけん引は後退や停止時の操作が難しく、走行が安定しない。また、自転車には道路交通法に基づく都道府県ごとの積載重量の制限があり、例えば東京都内では自転車は30キロまで、リヤカーなら120キロまでと決まっている。自転車に荷物を載せすぎた場合、この規制に抵触する恐れがある。

 こうした状況を受け、ヤマハ発は3輪自転車とリヤカーを一体化して、自転車とほぼ変わらない操作で運転できるモデルを開発した。リヤカーは車体から取り外し、そのまま台車として使うことができる。合法的に100キロ超の荷物を積めるうえ、同社で最も強力な電動アシストユニットを取り付け女性でも安定して運転できるようにした。

 既にヤマト運輸への納入が決まっており、年間販売目標は500台。価格はオープンだが、1台数十万円になる見通し。

 電動アシスト自転車は1993年にヤマハ発が世界初のモデルとなる「パス」を発売してから今年で20年がたち、国内では年間約40万台の市場に拡大した。

 ヤマハ発動機事業開発本部の森本実事業部長は「パイオニアとして常に新しいものを投入しようと努力してきた。今回のモデルも将来的には数千台規模を販売したい」と話している。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!