日清食品ＨＤ、「ラ王」好調で中間決算を大幅上方修正

　日清食品ホールディングスは２１日、９月中間期の業績予想を上方修正すると発表した。３月末に全国で本格販売を開始した袋麺「ラ王」が好調だったためで、減益を見込んでいた営業利益が前年同期比で２けたのプラスになるなど、大幅な増収増益とした。

　売上高は従来予想より３２億円多い１９３２億円とし、前年同期比８．３％増。営業利益は従来は前年同期より９億円少ない８０億円と予想していたが、予想より１９億円多い９９億円に修正。１１．３％増となる。最終利益は２０億円多い８５億円へと修正し、伸び率は３７．０％となる見通し。

　「ラ王」は８月に発売した「塩味」が好調な出足で、シリーズ全体で業績を押し上げた。

　一方、１０月以降の下期は１１月発売のノンフライ袋麺「どん兵衛」の販売費用などで支出増が見込まれるとして、通期業績予想を据え置いた。中間決算は３１日に発表する。