日本企業のイラク石油開発への参画は欧米勢に出遅れたが、同社は長年の技術協力の実績に加え、マレーシア国営石油大手ペトロナスと組むことで09年12月に開発権を落札、その後は三菱商事なども加わった。
このほか、国際石油開発帝石もロシア石油大手と探鉱で参画する。合意目前で交渉が決裂したナシリア油田は年内にも製油所建設とのパッケージで国際入札が予定され、日本勢の参画も注目されている。
今後は火力発電所や製油所など復興に向けた大型インフラ案件がめじろ押しで、今回のガラフ油田の生産開始は日本企業のイラク進出の後押しにもなりそうだ。