トヨタ自動車は6日、小型車「カローラ」にハイブリッド車(HV)を追加して発売した。同社の小型HV「アクア」のハイブリッドシステムを搭載し、ガソリン1リットル当たりの燃費性能を33.0キロとカローラのガソリン車より大幅に改善した。
1997年に発売したHV「プリウス」とアクアの販売が好調に推移する中、トヨタの代表車種であるカローラにもHVを設定して水平展開することで、HVが普通の技術になってきたことをアピールし、HVの普及を一層加速させる。
開発を担当した製品企画本部の中村寛主査は、カローラにHVを設定した狙いについて「HV技術が大衆車のカローラにも搭載されることでHVを身近なものに感じてほしい」と強調した。
価格はセダン「アクシオ」が192万5000円から、ステーションワゴン「フィールダー」が208万5000円から。ベース車両との差額は約40万円で、「価格的にもプリウスとアクアの間に収まる」(中村氏)という。