日清食品は6日、電子レンジで調理する即席カップライスの新商品「日清カップカレーライス」を9月2日に発売すると発表した。これまでのインスタントカレーは、カレールーとご飯を別々に調理する必要があったが、同商品はカップに水を入れて電子レンジで5分半温めるだけで調理できる簡便性にこだわった。
麺ではなく米飯のカレーを日清食品が商品化するのは、今回が初めて。即席カレー市場は縮小が続いていることから、今回の商品で割って入る。
「究極のインスタントカレーライス」をコンセプトに、同社の即席カップライス「日清カップヌードルごはん」に使われているボックス型容器を採用。一度炊き上げた後、高温高速で熱風乾燥したパフライスを使用し、具材にはダイスミンチやポテト、ニンジンを盛り込んだ。味はビーフカレーの甘口、中辛、辛口の3種で、「チーズや卵をトッピングして調理すると、また違った味わいが楽しめる」(宮田昌文取締役)という。
価格は各218円。10~30代の独身男女を中心ターゲットに、年間で約20億円の販売を目指す。こうした新商品を揃えることで、現在は年40億円を販売しているカップライスを数年以内に100億円規模に育てる。