経営再建中のシャープが平成25年4~6月期の連結決算で、本業のもうけを示す営業黒字を確保する可能性が高いことが25日、分かった。当初は数十億円の営業赤字の見通しだったが、液晶パネルや太陽電池の収支が改善したうえ、円安の追い風が想定以上に利益を押し上げたとみられる。
毎年4~6月ごろは主な家電の需要が落ち込むため、同社は5月に公表した中期経営計画で、4~6月期は数十億~百数十億円の営業赤字と予想していた。しかし円安の影響で液晶パネルの販売が伸びたため液晶事業の赤字幅が縮小。連結企業の業績を精査したところ、営業黒字に転換したもようだ。
NTTドコモが、ソニーと韓国・サムスン電子のスマートフォン(高機能携帯電話)の販売を強化するツートップ戦略により、携帯電話事業は苦戦したが、全体の売上高は前年同期から3割前後増加して、6千億円規模となる見込みだ。