風力や地熱など自然エネルギーに関する最先端技術を紹介する「再生可能エネルギー世界展示会」が24日、東京・有明の東京ビッグサイトで始まった。26日までの会期中に5万人の来場者を見込んでいる。入場は登録制で無料。会場では各国の再生エネルギー関連企業・団体がPR合戦を繰り広げる中、地方発の取り組みを紹介するブースも目立っていた。
その一つが静岡県の金属加工企業で組織された静岡中部金属開発協同組合のブース。ブースでは農業用水路に設置できる小型の水力発電装置を紹介。毎秒4トンの水流があれば毎時5キロワットの発電ができるという。同組合の佐藤輝男理事は「水流を増す装置と合わせても30分あれば設置できる」と手軽さを強調していた。
また、福島洋上風力コンソーシアムは福島第2原発のある福島県楢葉町沖に建設中の浮体式洋上風力発電所の実証研究を紹介。10月から運転を始める世界初の浮体式洋上変電所を備えた同発電所を解説していた。同コンソーシアムの石原孟東京大学教授は「この発電所から雇用を創出し復興を加速させたい」と話していた。