日本航空は19日、昨年9月の再上場後では初めての株主総会を東京都千代田区の日本武道館で開いた。植木義晴社長は2010年の経営破綻を改めて陳謝し、「二度とつぶれる会社にしない」と強調した。
また、株主の質問に答え、ボーイング787の運航停止に伴って累計39億円の収益が圧迫され、米ボーイングに補償を求める交渉に入ったことを明らかにした。
日航は10年1月に会社更生法の適用を申請し、翌2月に上場廃止となった。一般株主が参加する総会は4年ぶり。植木社長が冒頭で経営破綻を謝罪しなかったことから、株主が「まず会社をつぶさないと誓うべきだ」と経営姿勢を問いただした。
これに対し、植木社長は「過去については大変申し訳なく思っている。株主やお客さま、社員のためにも確実な経営をしていきたい」と、言葉に力を込めて応じた。