インテリジェンスが合同面接会を企画したSCでは、例年以上にテナントの参加率が高く、担当者は「業界の危機感を感じた」という。
小売りとの競合も激しい。コンビニ大手3社は12年度に国内で計約3200店を出店し、13年度も計約3900店を計画する。立地の面でコンビニより不利な条件が多い外食は、時給を上げるといった動きで対抗策を強いられ、4月のフード系アルバイトの時給は16カ月連続でプラス(「an」調べ)となった。
離職防止へ鍵握る環境整備
アルバイト人材獲得に向け、外食各社はあの手この手で知恵を絞っている。カフェレストラン「ダッキーダック」を展開する東和フードサービスは、アルバイトの欠員に備え、ヘルプ専門の要員7人を採用。即戦力として現場に送り出せるよう研修に取り組んでいる。
牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーホールディングスも、店舗間でのアルバイト人員の融通に余念がない。