パナソニックの津賀一宏社長との主なやり取りは次の通り。
--今月27日で社長就任から丸1年を迎える
「4月以降、全国の各事業部を回り、12事業部に足を運んだ。今年度は数字でどのような結果を出せるか正念場となる」
--デジタル家電とクラウドサービスを融合させる戦略は
「白物家電を含め、住宅を丸ごとクラウドにつなげる暮らしの環境は、どこのメーカーもまだ実現していない。クラウドで展開するさまざまなサービスを前提に考え、白物家電や住宅に大きな変化を起こしたい」
--具体的には
「例えば電力の需要ピーク時に家庭の消費電力を自動的に低減するシステムだ。電力会社の送電インフラと住宅をクラウドでつなげることで、ユーザーに新しい価値が生まれる」
--世界経済の見通しは
「米国経済は懸念していない。自動車ビジネスは好調で2桁の成長を見込んでいる」
--安倍晋三政権は成長戦略で民間の設備投資を今後3年で10%増やす目標を掲げたが
「(当社も含め)設備を増強する可能性は出てきていると思う。しかし、株価の変動が大きいときに国内で大きな設備投資をするのは、勇気がいる」