東急不動産と東京電力子会社のファミリーネット・ジャパン(FNJ、東京都渋谷区)は、スマートフォン(高機能携帯電話)を自宅のインターホンとして使用できる「スマートインターホン」を日本で初めてマンション設備に導入する。今回の最先端技術で、マンションの住人らの生活利便性を高めるとともに、同業他社の物件との差別化を図る狙いがある。
採用第1弾として、東急不が年末に発売開始する14階建て新築マンション「ブランズ文京茗荷谷(みょうがだに)」(東京都文京区)から全戸で標準装備する。同社は今後発売予定のマンションに標準装備として普及させたい考えだ。
「スマートインターホン」はFNJが韓国サムスンSNSと共同開発した。iPhone(アイフォーン)、アンドロイドの各スマホに、専用アプリ(応用ソフト)を登録することで使用が可能になり、マンション玄関のインターホンが鳴れば、インターネット通信を通じ、スマホがインターホンの“子機”として、寝室やベランダなど場所を問わず、使える仕組みという。
また、このアプリは「留守モード」など防犯面も充実。自宅不在時に訪れた来訪客の画像を録画・閲覧することもできる。
東急不は「今回の設備はインターネットを使うため、インターホン機能の拡張もできる。マンション購入を決める要素のひとつにもなれば」としている。