デジタルカメラ各社が“タフさ”を売りにした新製品を相次いで投入している。スマートフォン(高機能携帯電話)の普及で小型デジカメ市場が低迷する中、「水深10メートル以上の防水」や「耐衝撃」などスマホにない特徴が好評なためだ。各社ともレジャーでの撮影需要を狙い、防水性能を高めたり、モニターを見やすくするなど、機能を充実させて顧客獲得に力を入れる。
富士フイルムが4月27日に発売した「ファインピックスXP200」(想定価格3万円前後)はダイビングにも使用できるよう水深15メートルまでの防水を実現。2メートルの高さから落としても壊れない。強い日差しでも見やすい液晶モニターや高速連写など、カメラとしての性能も充実させている。
ニコンの「クールピクスAW110」(同4万3000円前後)は防水性能を従来機の水深10メートルから18メートルに向上。無線通信「Wi-Fi」にも対応させた。