富士フイルムは1998年に「チェキ」を発売。ピークの2002年度に100万台を売り上げたが、05年度には10分の1の10万台までに販売が激減。結婚式の会場で使われるなど一定の需要はあったが不振に陥っていた。
人気に再び火が付いたのは、07年に韓国のテレビドラマでチェキを使うシーンが放映されたのがきっかけ。
中国の著名なファッションモデルがブログで紹介したこともあって、海外を中心に販売台数は10年度に87万台と持ち直し、11年度には127万台とV字回復を果たした。
同社は「スマートフォン(高機能携帯電話)やデジカメに慣れた若者に新しさが受けた」と再ブレークの理由を分析する。撮った写真を友人同士で交換したり、メッセージやサインを書き込んで手渡したり、使い方はさまざまという。