航空大手2社の2013年3月期連結決算が30日、出そろった。本業のもうけを示す営業利益は、全日本空輸を傘下に置くANAホールディングス(HD)が2期連続で過去最高を更新。日本航空も過去最高だった前期に次ぐ高水準を確保した。
国際線のビジネス需要が堅調だったほか、コスト削減効果もあり、ボーイング787型機の運航停止によるマイナスを補った。また日航は同日、B787型機の営業運航を6月1日に再開すると発表した。
ANAは営業利益が前期比7.0%増の1038億円と初めて1000億円を超えた。日航は成長に向けた投資再開で費用が増えたが、会社更生法の適用に伴う法人税の減免措置もプラスに寄与した。日航は190円の年間配当を行い、8年ぶりの復配を果たす。