中国でスポーツ用多目的車(SUV)に注目が集まっている。
新車販売のほぼ10台に1台がSUVという同国市場だけあって、開催中の上海モーターショーには、世界の自動車各社が最新型、コンセプトモデルのSUVを出展。日本勢もホンダやマツダなどが新型モデルを披露した。今後、現地生産に切り替えて価格を抑え、中国メーカーに対抗する。
中国は沿岸部では乗り換え、内陸部では初めて車を購入する需要が顕在化。こうしたなか、セダンではなく、SUVを購入する動きが目立ってきた。
内陸部では悪路でも高い走行性能が保てるとして需要が高まり、沿岸部では、若者を中心にセダンからの乗り換え需要が増えている。中国の自動車雑誌「汽車雑志」の編集担当者によると、中国でのSUVの販売台数は2012年に前年比25.5%増の200万400台と初めて200万台の大台を突破した。