世界有数の化粧品会社、仏ロレアルグループのクラリソニックは19日、ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市)で、洗顔器「クラリソニック ミア」の販売を始めた。百貨店への出店はこれで12カ所目。化粧品売り場で美容家電の製品を扱うことで「スキンケアの一つとしての価値を提案できる」(同社)といい、医療クリニックや化粧品専門店と並ぶ重要な販路として今後も拡大する方向だ。
パナソニックも3月中旬から、西武船橋店(千葉県船橋市)の美容と健康をテーマにしたセレクトショップ「キレイガーデン」で、美容家電「パナソニックビューティー」シリーズの展開を始めた。
美容家電の販売は百貨店側にもメリットは少なくない。野村総合研究所によると、美容家電の国内需要は12年の1430億円から14年には1732億円に伸びる見通しで、市場は年々拡大している。横浜タカシマヤは「美容関連の品ぞろえを増やし、美容への関心が高い顧客のニーズを取り込みたい」としている。(米沢文)