首都圏内での出店が遅れているイオンは、03年ごろから首都圏の食品スーパーのカスミやマルエツなどに出資して巻き返しを開始した。
11~13年度の中期計画では、成長戦略に「大都市シフト」を掲げ、東京や神奈川の都市部に小型スーパー「まいばすけっと」を展開する。企業買収にも着手、1月には英テスコの日本法人を子会社化、今月4日にも「ピーコックストア」の買収を発表している。
野村証券の正田雅史アナリストは「都市部のセブン(&アイ・ホールディングス)と地方のイオンという今までの構図が崩れ、都市部での業界再編が加速するだろう」と分析している。