和田氏は記者会見で、「今後は経営に口出しはしない」と述べた上で、一社員としてインターネット事業や新興市場事業に携わっていく考えを示した。
また、松田氏は「当社の全業務、全事業をゼロベースで根本的に見直し、伸びるものには資源を投入し、だめなものは見直す」と語り、業績回復に向け、事業・組織再編に取り組む考えを示した。
今月発売の「トゥームレイダー」や昨年11月発売の「ヒットマン アブソリューション」など、300万本超の販売を見込んでいたゲームソフトの販売が欧米で伸び悩んでいることが響いた。このため、同社はヒットが期待できないソフトの発売中止やソフトの開発方法の見直しを決め、今期に約100億円の特別損失を計上する見通しとなった。
昨年8月にサービスを始めたオンラインゲーム「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族オンライン」も爆発的なヒットには結びついていない。ソーシャルゲームの台頭など、事業環境が激変する中、稼げる体制づくりが急がれる。