【ビジネスのツボ】
耐久性と軽量を両立
アキレスが小学生向けを中心に展開するスポーツシューズブランド「瞬足(しゅんそく)」に、哺乳類最速のチーターの足をモチーフにした同ブランド史上最軽量モデル「エスチーター」が加わった。肉球を模したソールデザインを採用し、外装にもチーターをイメージしたアニマル柄をあしらった。この斬新なデザインのシューズが、人気ブランドの可能性を広げている。
哺乳類最速チーター
ある休日、アキレスシューズ事業部商品企画開発部の前島努氏が、実家で飼っているペットのネコとじゃれているとき、足の裏の肉球が「ぷにゅぷにゅ」として気持ちいいことに気がついた。その後、そのネコが、高い場所からさっそうと飛び降りる姿を見て、「かっこいい」と感じたという。
ただ、ネコをモチーフにシューズをデザインしようとは思わなかった。前島氏は図鑑を引っ張りだし、ネコと似ていて、シューズの題材に合った動物を探すと、「哺乳類最速」という文字と、チーターの写真が目に飛び込んできた。「これでいこう」。前島氏は心に決めた。