丼メニュー開発の最終段階では、メニュー候補を「牛」「鉄火」「天ぷら」の3種類に絞り、昨年秋に九州の約20店舗でテスト販売したところ、天丼の販売量が頭一つ抜きんでた。
その結果を踏まえながら食材の原価やボリュームなどについて総合的に検討。並行して、魚介だれを試行錯誤しながら開発し、サクサク感を実現できる天ぷら粉にもこだわった。
サイドメニューを拡充する背景には、丼専門店やコンビニエンスストア、ファミリーレストランなどの多様な業種が入り乱れて客を奪い合う「乱戦」がある。
同社は「回転すし御三家」の一角を担い、「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイトホールディングス、「スシロー」のあきんどスシローの上位2社と競い合ってきたが、回転すし業界以外の追い上げも軽視できなくなってきた。