デジタルカメラ各社が年度末商戦に向けて、小型デジカメの新商品を相次ぎ投入している。卒業式や入学式などイベントの多い年度末の3月は、12月と並び販売が伸びるためだ。防水機能などタフさを売りにしたモデルやズームの速さ、通信連携などのセールスポイントをアピールして需要の取り込みを狙う。
各社は31日から横浜市のパシフィコ横浜で始まったアジア最大のカメラ展示会「CP+(シーピープラス)2013」で2月以降に売り出す最新機種を展示。来場客に最新鋭のデジカメの特徴を訴求した。
キヤノンは小型デジカメの主力「イクシー」シリーズで「610F」(想定価格2万7980円)など6機種を2月下旬から投入する。無線機能を搭載、撮影画像をスマートフォン(高機能携帯電話)へ簡単に転送できる。真栄田雅也常務は「スマホとの連携機能を一段と強化する」という。ニコンが2月に発売する「クールピクス S9500」(4万円前後)はGPS(衛星利用測位システム)搭載で、撮影場所情報を写真に記録できる。