三菱UFJニコスは昨年12月に「JAL アメリカン・エキスプレス・カード」の入会申し込み受け付けを開始した。JALカードとしては6年ぶりの発行で、24時間年中無休対応のコンシェルジュサービスなどがついたプラチナカードは初めて。長期的な円高を背景に、海外旅行客や海外出張するビジネスマンの需要増を見込んだが、「想定以上の反響」(同社)に手応えを感じている。
同社は大学との提携も強化。昨年12月には早稲田大学と提携し、プラチナカード(年会費2万1000円)の会員募集を開始した。2010年の慶応大、昨年10月の明治大に続き3校目。利用額の一部が奨学金制度に充当されることもあり、愛校心が強く、社会の第一線で活躍する卒業生の獲得を目指す。
島貫和久常務執行役員は「仕事にも消費にも積極的なお客さまに支持を得るためには、キラーコンテンツと付加価値の高いサービスの両立が不可欠」と話す。同社は今後も、約4000万件の口座を抱える三菱東京UFJ銀行など三菱UFJフィナンシャル・グループの顧客基盤を軸に、富裕層獲得に注力する。