ソニー、社債発行で1500億円調達 事業育成を急ぐ

2012.11.15 05:00

業務資本提携し会見で握手するソニーの平井一夫社長(左)とオリンパスの笹宏行社長=1日午前、千代田区

業務資本提携し会見で握手するソニーの平井一夫社長(左)とオリンパスの笹宏行社長=1日午前、千代田区【拡大】

 ソニーは14日、社債発行で1500億円を調達すると発表した。発行するのは転換社債型新株予約権付社債(CB)で、2017年満期の5年債。30日に発行する予定で、主に欧州市場などで募集する。

 資金はセンサーの増強投資に約600億円、資本・業務提携したオリンパスに対する出資に約500億円を充当する。ソニーがCBを発行するのは2003年12月の2500億円以来約9年ぶり。

 同社は業績不振から、1万人の人員削減や拠点集約など構造改革を進めているが、市場からの資金調達で今後の成長を担う事業の育成も急ぐ。