パナソニックは13日、2012年度のLED(発光ダイオード)照明事業の売上高が11年度に比べて約65%増の1250億円になるとの見通しを明らかにした。
生鮮食品の色を鮮やかにして、おいしそうに見せるLED照明「エバーレッズ 彩光色」シリーズを12月1日に発売することも発表した。松蔭邦彰役員は「省エネ、長寿命をベースに新たな価値提案をすることで販売増につなげたい」と意気込んだ。
「彩光色」シリーズは、光の波長成分の分布を制御する独自技術により、肉やマグロを鮮やかに見せる効果を持たせたという。スーパーや百貨店に売り込みをかける。
中国や台湾メーカーの攻勢で、LED照明は価格下落が続いている。パナソニックによると、12年度末の照明器具に占めるLED普及率は、店舗用の7割強、屋外用の5割弱に対して、住宅用は4割強、オフィス用は3割弱と市場成長の余地が大きい。