中国販売については「来年3月までで約20万台の販売減少、最終利益で300億円の減益インパクトがある」(小沢副社長)と、販売回復はまだ先になる見通し。
当初100万台を目標としていた今年暦年の中国販売も、前年実績の約90万台を下回りそう。この結果、グループの12年の世界生産台数は過去最高となるものの、1000万台を下回る見通し。完成車の対中輸出についても、下期(10月~来年3月)で高級車ブランド「レクサス」を含め当初計画より4万台程度下振れるとしている。
中国での今後の事業展開については「決まっている事業は粛々と進めるが、それ以降についてはコメントを差し控える」(同)と明言を避けた。
一方、同日発表した12年9月中間連結決算は、前年の東日本大震災で被った生産減からの回復やエコカー補助金の効果で、売上高が前年同期比36.1%増の10兆9083億円、営業損益は6937億円の黒字(前年同期は325億円の赤字)、最終利益は約6.7倍の5482億円となった。
また、トヨタ単体の中間期は、営業損益が677億円の黒字(前年同期は3223億円の赤字)となり、4年ぶりに半期ベースで営業黒字に回復した。