2012.10.29 07:00
成田-ソウル線の就航記念セレモニーを行うエアアジア・ジャパンの岩片和行社長(中央)ら=28日、成田空港【拡大】
国内各空港で28日、冬ダイヤに伴う運航ダイヤの改正が行われた。今年は「LCC(格安航空会社)元年」とされ、成田空港(千葉県成田市)と関西空港(大阪府泉佐野市)のLCC拠点争いが激化している。一方、国内航空大手2社の間ではアジアの経済成長を取り込もうと、インド路線の顧客争奪戦も始まった。
成田のハブ化着々
全日本空輸系LCCのエアアジア・ジャパンは28日、同社初の国際線、成田-ソウル(仁川)線の運航を始めた。成田空港から国内系LCCが海外へ飛ぶのは初めて。ソウル線は1日1往復で、片道の通常運賃は6340円~と那覇便より安い場合もある。
同社の岩片和行社長は日韓関係の悪化から「予約状況がどうなるか心配だった」と語るが、ソウル線の第1便の搭乗率は約8割と合格点。同じ路線で競合する韓国のLCC、イースター航空が片道最安値4000円へ値段を下げる中、エアアジア側も一部旅券を片道3980円に値下げして対抗。就航直前に予約数を増やし、11月28日就航の釜山線を合わせた韓国線の予約は6割と上々だ。