【ワシントン=柿内公輔】米電子機器大手アップルが25日発表した2012年7~9月期決算は、スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」などが好調で、売上高が前年同期比27%増の359億6600万ドル(約2兆8800億円)、最終利益は24%増の82億2300万ドルと増収増益だった。
アップルは9月が会計年度末で、クック最高経営責任者(CEO)は「すばらしい結果で今年度を締めくくり、とても誇らしく思う」と声明で振り返った。
製品別の販売内訳では、アイフォーンが58%増の2691万台。9月に新モデルのアイフォーン5を投入した効果もあり、市場予想を上回った。ただタブレット端末「iPad(アイパッド)」は26%増の1403万台にとどまり、パソコンの「マック」は1%増の492万台だった。アップルの株価は時間外取引で上昇する場面もあったが、利益が市場予想を下回ったこともあり伸び悩んだ。
アップルは11月2日にアイパッドの小型版の「アイパッド・ミニ」を発売予定だが、米グーグルや米アマゾンもタブレットなどで新製品を投入しており、年末商戦が注目されている。