パナソニックが携帯電話事業に関し、欧州市場での販売を、早ければ今年度中に打ち切る方向で検討に入ったことが26日わかった。
欧州では債務危機問題などのため苦戦しているうえ、スマートフォン(高機能携帯電話)は、米アップルや韓国サムスン電子などに販売で差をつけられており、大胆な事業戦略の転換が必要と判断したとみられる。
同社は現在、携帯電話を国内と欧州で販売。欧州は2006年に撤退したが、スマホの新モデル開発を機に今年4月に再参入した。
国内事業については売却や他社との提携も視野に入れている。携帯事業のリストラ費用などで、1000億円規模の費用を計上する可能性があるという。