日本航空は19日の株式市場への復帰を「再出発へのスタートライン」と位置づけ、国際線の成長戦略を軸に事業展開を進める構えだ。
再上場後の日航に対しては、経営改革によって強化された経営基盤をてこに、成長戦略を一段と加速させることが期待されている。
「再上場に決して浮かれることなく、社員、経営一丸となって確実な経営に努めていきたい」。9月13日、東京都内で開かれた日航の国際線新サービスの発表会。報道陣から再上場への手応えを問われた植木義晴社長は、好業績に気を緩めることなく、業績向上に取り組む決意を示した。
この日発表したのは、国際線長距離路線で就航する「ボーイング(B)777-300ER」の座席の全面刷新。経営不振に陥り、新規投資を抑制してきたが、同路線での大規模な投資は約4年ぶりで、久々の明るい話題となる。