トヨタのスポーツカー「86」と豊田章男社長【拡大】
トヨタ自動車とデンソーは4日、サーキットなどでの車速やエンジン回転数、コース取りなどの走行データをゲーム機やスマートフォン(高機能携帯電話)などで再現できるシステムを開発したと発表した。小型後輪駆動スポーツカー「86(ハチロク)」向けで、実際の走行と架空の走りを融合し、運転の新たな楽しみ方を提案する。来年末の発売を予定している。
開発したシステムは、「CAN」と呼ばれる車両内部のコンピューター同士のデジタル通信情報と、専用に搭載したGPS(衛星利用測位システム)を使って走行情報を記録媒体や無線を使って外部の装置に移すことができる。アクセルペダルの角度、ステアリング角、ブレーキ信号、シフト操作などのCANデータと、GPSの位置情報を家庭用ゲームソフトをベースにしたソフトに入力すると、ゲーム画面で実際の自分の車の走行を再現できるという。
来年春をめどにレース関係者にモニター公開し、製品化を進める予定。