ホンダ、車いす仕様の「Ｎ　ＢＯＸ＋」を発売

　ホンダは３０日、軽自動車「Ｎ　ＢＯＸ＋（プラス）」の車いす仕様車を発売した。軽自動車で最大級の室内空間を生かし、介護分野での利用のほか、日常生活やレジャーなど多様な使い方を提案する。

　排気量６６０ｃｃエンジンとＣＶＴ（無段変速機）を搭載し、ＪＣ０８モードでガソリン１リットル当たり２１．２キロ走行できる。軽自動車の車いす仕様車としては初めて４ＷＤ（四輪駆動）を設定した。新開発のアルミスロープは床下に収納できる。開発責任者の本田技術研究所四輪Ｒ＆Ｄセンター、浅木泰昭主任研究員は「この車は車いすと無関係な人にも使ってもらえる『兼用車』だ」と話す。

　価格は４人乗りで１４７万円から。ホンダは軽自動車「ライフ」や「ゼスト」にも車いす仕様車を設定しているが、今回生産工程を見直すことなどで「ゼストより４０万円程度安くなった」（浅木氏）という。年間３０００台の販売を計画する。