意見発信しない「ROM専」たち 高度情報化社会の「矛盾」 (1/4ページ)

2012.8.19 19:20

若者の「生きづらさ」をテーマに執筆活動を行っている渋井哲也さん(中央)=2012年6月25日(ジャーナリズム学生委員会提供)

若者の「生きづらさ」をテーマに執筆活動を行っている渋井哲也さん(中央)=2012年6月25日(ジャーナリズム学生委員会提供)【拡大】

  • 最優秀賞と会場賞をダブル受賞した早瀬翔さんのプレゼンテーション=2012年8月9日、東京都千代田区の日本プレスセンター(ジャーナリズム学生委員会撮影)

(上:2-1)映像を流さない報道の配慮 既存メディアの限界超えるYouTube に戻る

 ジャーナリズム学生選手権 高度情報社会に生きる私たち(上:2-2)

 □入選 中央大学 前沢芽さん・上智大学 久原啓さん

 SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を代表するFacebook(フェイスブック)の利用者は世界で約8.5億人、twitter(ツイッター)は約1.4億人に上るといわれ、巨大なメディアの一つとして確立された。私たち一人一人の個人が、テレビメディアと同等の発信力を持つことを可能にしたのだ。われわれは、その発信力をどれだけ有効に使いこなせているのだろうか。

 SNSの持つ発信力の顕著な事例として、中東で起きた「アラブの春」が挙げられる。SNSは、チュニジアやエジプト、リビアで革命的な政権交代を実現する原動力となった。SNSの持つ影響力は中東のみならず、日本でも大きいはずだ。

 私たちは2012年6月17日から7月1日までに、100人の大学、短大、専門学校の学生を対象に、フェイスブックやツイッターを使い、インターネットでアンケートフォームを拡散させる形で調査を行った。

 生きづらい社会

 アンケートの冒頭でまず聞いた「あなたは社会に対して何らかの問題意識をもっているか」という問いに対して、97%の人が「はい」と回答した。ここでは、問題意識を「何らかの違和感や不満を持っている状態」と定義した。つまりほとんどの若者が社会に満足していないということになる。

問題意識抱きながらも、意見発信しようとは思わないワケ

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!