(上:2-1)映像を流さない報道の配慮 既存メディアの限界超えるYouTube に戻る
ジャーナリズム学生選手権 高度情報社会に生きる私たち(上:2-2)
□入選 中央大学 前沢芽さん・上智大学 久原啓さん
SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を代表するFacebook(フェイスブック)の利用者は世界で約8.5億人、twitter(ツイッター)は約1.4億人に上るといわれ、巨大なメディアの一つとして確立された。私たち一人一人の個人が、テレビメディアと同等の発信力を持つことを可能にしたのだ。われわれは、その発信力をどれだけ有効に使いこなせているのだろうか。
SNSの持つ発信力の顕著な事例として、中東で起きた「アラブの春」が挙げられる。SNSは、チュニジアやエジプト、リビアで革命的な政権交代を実現する原動力となった。SNSの持つ影響力は中東のみならず、日本でも大きいはずだ。
私たちは2012年6月17日から7月1日までに、100人の大学、短大、専門学校の学生を対象に、フェイスブックやツイッターを使い、インターネットでアンケートフォームを拡散させる形で調査を行った。
生きづらい社会
アンケートの冒頭でまず聞いた「あなたは社会に対して何らかの問題意識をもっているか」という問いに対して、97%の人が「はい」と回答した。ここでは、問題意識を「何らかの違和感や不満を持っている状態」と定義した。つまりほとんどの若者が社会に満足していないということになる。