国内初のメガネ自販機登場 「JINS」展開のジェイアイエヌ

2012.7.2 05:00

 「JINS(ジンズ)」ブランドでメガネ専門店をチェーン展開するジェイアイエヌ(東京都渋谷区)は、国内初となるメガネ自動販売機を千葉県船橋市の商業施設などに設置し、2日から販売を始める。販売品目は度が入っていないパソコン用メガネ。これを弾みに、メガネ店に足を運ばない新規顧客層の開拓も加速したい考えだ。

 今回設置するのは、「JINS Self Shop(ジンズセルフショップ)」と名付けた自販機。まずは、船橋市の「ららぽーとTOKYO BAY」と宮城県名取市の「イオンモール名取」で稼働する。商業施設向け自販機を新たな販路と位置づけ、設置店舗を50店以上に増やすことをめざす。

 自販機では、「JINS PC」シリーズの4種類を販売する。価格は3990円から。

 自販機は、一般的なショッピングサイトを利用する感覚で簡単に扱える。まずは、商品画像が表示される自販機の「タッチパネル」を手で触れる。

 次に欲しい商品を触れると、商品詳細画面に移る。そこで商品内容を把握した後、好みの色を選択し、「ショッピングカートに入れる」というボタンに触れて購入を決める。

 購入決定後は、自販機の読み取り機にクレジットカードを通し、暗証番号を入力して決済すると、商品が取り出せる。

 度なしPC用メガネは、パソコンなどが発する青色の光で視力低下などを招くとされる「ブルーライト」から目を守る人気商品。2011年9月に発売して以来、販売本数は、累計25万本を突破した。フレームとレンズを一体化し提案するパッケージ販売を採用しており、この手法が自販機と相性が良かった。