クラウド市場は、サーバーなどの設備を自社所有することなく、低コストで業務効率化が図れることから、今後も拡大が予想されている。これに加え、IIJデータセンターサービス部の山井美和部長は「効率的なエネルギー利用を目指す『スマートグリッド(次世代送電網)』を活用した『スマートコミュニティー』が出てくれば、データ処理をするもの(データセンター)が必要になる」と、さらなる市場拡大を予想する。
全国的な電力不足が叫ばれる現在、データセンターの省エネ化は避けて通れない。このため、IIJではコンテナ型の導入による省エネだけでなく、太陽光などの再生可能エネルギーなどを活用した自家発電や、高効率バッテリーの導入など、さまざまな技術を組み合わせる技術開発にも取り組み、「新しいクラウド基盤に入り込んでいきたい」(山井部長)としている。(中村智隆)