電機、新興国軸に自動化事業を強化 印などで買収・増産 (2/2ページ)

2012.4.4 05:00

 三菱電機はFA事業を今後の重点分野に掲げており、インド市場の拡大などで15年度には同事業の世界全体の売上高を11年度比25%増の6000億円に拡大させる戦略だ。

 東南アジア各国で自動化ニーズが高まる中で、産業用ロボットメーカー大手の安川電機も海外生産や販売体制の強化を急ぐ。北九州市の本社事業所内に100億円を投じて産業用ロボットの新工場を13年に新設し、世界生産能力を1.5倍の月産4000台に増やすほか、中国・江蘇省でも13年3月に月1000台規模の新工場を建設する。

 また、世界販売の強化に向け3月末に南アフリカにある販売会社に75%を出資。世界の営業拠点を拡充し、各国の自動車や電機メーカーなどに対する溶接ロボットの売り込み態勢を強化する。(今井裕治)