「孫氏は政商」 旧知の起業家、ソフトバンクの太陽光発電事業参入を批判 (1/3ページ)

2011.7.16 12:32

インタビューに答えるグロービス経営大学院学長で、コンサル会社「グロービス」社長の堀義人氏=13日、東京都千代田区(飯田英男撮影)

インタビューに答えるグロービス経営大学院学長で、コンサル会社「グロービス」社長の堀義人氏=13日、東京都千代田区(飯田英男撮影)【拡大】

  • 孫正義氏と堀義人氏の主張

 菅直人首相が意欲を見せる再生エネルギー特別措置法の成立を当て込み、太陽光発電事業への新規参入を目指すソフトバンク社長の孫正義氏(53)。「脱原発」を掲げ、事業化へと邁進(まいしん)するカリスマ経営者に対し、インターネット上で猛然と批判する起業家がいる。国内最大規模のビジネススクールを経営する堀義人氏(49)だ。堀氏は孫氏を「政商」と呼び強く非難。孫氏も堀氏を「原発推進論者ですか」と応酬。旧知の2人は8月5日に1対1の公開討論を行う。

尊敬から一転

 《(孫氏は)「政商」の様に振る舞い、自分が都合が良い方向、日本にとってマイナスな方向に導いている…》《(孫氏が脱原発を叫ぶのは)政商となり補助金を得て儲けたい…》

 堀氏が4月以降、短文投稿サイトのツイッターに、孫氏を批判する書き込みを繰り返していたところ、7月に入り、孫氏もツイッターで“反撃”した。

 《堀義人さんは、結局の所、原発推進論者ですか。一度トコトン議論しますか?》

 堀氏は平成4年、社会人向けのビジネススクールを経営する「グロービス」を設立。現在はベンチャー企業などに投資する400億円のファンドの責任者でもある。自社の教材を執筆する際、自ら孫氏を2度「取材」したこともある間柄。「起業家の先輩として力量を高く評価し敬意を表していた」と語るほどだった。

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