【株主総会ライブ】中部電力（６）「原発新規立地やめて」「自然エネを」株主からの提案相次ぐ (2/3ページ)

　浜岡原発の閉鎖に関する第７号議案を提案した女性株主「原発は安全性を完璧にしようと思えば、費用がいくらでもかさむ。これからも原発を続ける必要があるのでしょうか。国のエネルギー政策の転換も始まり、原発に頼り切る時代ではなくなりつつあります」

　原発の運転停止を求める第８号議案を提案する男性株主「新規の原発立地をやめることを提案したいと思います。（三重県の）芦浜原発計画の際は、議決権が金で買われるような事態も起き、賛成、反対両派の対立が根深く、地域破壊にまで発展しました。新たな立地はまた激烈な地域破壊が起きます。そうならないためにも新規立地中止を提案します」

　使用済み核燃料の取り扱いに関する第９号議案を提案する女性株主「最終処分場がない高レベル放射性廃棄物の排出の禁止を求めます。使用済み核燃料の行方を皆さん、ご存じでしょうか。行き場がないのです。そんな状況で原発を続けるのですか。青森県六ケ所村の再処理工場は今年１０月、再試験ができるかが分からないのです。賛成してくれることを願います」

　オール電化の販売中止を求める第１０号議案を提案する男性株主「電力不足が復興の足かせとなっています。オール電化住宅の弱点も明らかになりました。電力が住宅のエネルギーを独占するオール電化は、安定供給の阻害要因になっています」

　発電する設備の製造販売を明記する第１１号議案を提案する女性株主「現在の定款には電気設備の製造、販売などと書かれていますが、発電設備という文言も入れるべきです。世界は小規模、分散エネルギーの時代に入っています。原発は１基あたり３千億～４千億円かかるが、あちこちには作れません。小規模、分散エネルギーに経営の舵を切ってほしいと思います」

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