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「タンデム自転車」公道走行、埼玉で7月1日解禁

 サドルとペダルが2組ずつある2人乗りの自転車「タンデム自転車」の公道走行が7月1日に埼玉県内で解禁される。前に乗る人のみがハンドルを操作する構造上、後ろに座れば視覚障害者らもサイクリングを楽しむことができるため、関係者から解禁を求める声があった。一方、通常の自転車とは異なる交通ルールに従わなければならず、県警は注意を呼び掛けている。

 埼玉県での解禁により、公道走行ができる自治体は全国42道府県となる。埼玉県警によると、先行して解禁された自治体で重大な事故などが起きていないとして、県道路交通法施行細則の改正によって解禁を実現した。

 タンデム自転車は「普通自転車」の区分に含まれないため、歩道の走行はできず、「自転車を除く」としている標識にも従わなければならない、また、2人でこぐためスピードが出やすいなどの特徴もあり、県警は公道を走る前によく練習するよう促している。県警交通総務課の小林勝則次席は「ルールを守って安全利用を心掛けてほしい」と話した。(深津響)