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「ビズリーチ」を運営するビジョナルが東証マザーズに上場 ユニコーン企業に

 転職サイト「ビズリーチ」を傘下に置くビジョナルが東証マザーズに上場した。デジタル技術による事業革新を意味する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」関連銘柄として個人投資家の関心も高く、上場初日(22日)の終値ベースの時価総額は2491億円に上った。2018年6月のメルカリ以来のユニコーン(時価総額10億ドル=約1083億3000万円)企業となった。

 ビジョナルの南壮一郎社長は向こう10年ほどの中長期の経営方針について、人財活用プラットフォーム「ハーモス」を活用した転職人材のエンゲージメント(働きがい)向上につながるサービスの充実を図る考えだ。

 南社長は終身雇用が当たり前だった日本企業の働き方について、「経営者にとっては(雇用の流動化で経営の)難易度が上がった。その一方で従業員としっかり向き合う企業、働きがいのある企業に人材が集まっていく」と話す。上場により700億円超を調達。資金は人材の採用に加え、既存事業の強化につながるM&A(企業の合併・買収)などに充てる。