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ファミリーマートの「無人決済店舗」第1号店、あすオープン

SankeiBiz編集部

 コンビニの「省人化」に向けた動きが本格化しそうだ。業界大手のファミリーマートは31日、無人決済システム導入店舗第1号店として「ファミマ!!サピアタワー/S店」を東京都千代田区にオープンする。少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少の一途をたどる中、既存の店舗運営にかかるコストを削減する取り組みとして注目が集まる。

コンビニエンスストア「ファミリーマート」のロゴ
1.ほしい商品を手に取る(TOUCH TO GOのプレスリリースより)
2.商品は手持ちのバッグに入れてもOK(TOUCH TO GOのプレスリリースより)
3.出口のディスプレイで購入商品を確認して決済(TOUCH TO GOのプレスリリースより)
「ファミマ!!サピアタワーS店」のイメージ(TOUCH TO GOのプレスリリースより)

 無人決済店舗では、店内に設置されたカメラによって入店した客が手に取った商品をリアルタイムで認識。商品を持った客が出口付近の会計エリアに近づくと、設置されたディスプレイに購入商品と金額が表示され、そのまま支払いを済ませることができる。朝の出勤前や移動の合間の時間に急いで買い物をする機会の多いビジネスパーソンにとっても利用しやすい店舗となりそうだ。

 無人決済店舗はすでに都内に複数あり、昨年10月にはJR東日本グループの高級スーパー「紀ノ国屋」初の無人決済店舗「KINOKUNIYA Sutto目白駅店」(豊島区)がオープン。無人の店内で持参したエコバックに商品を入れて、バーコードをスキャンすることもなく、ICカードで会計を済ませ退店するという買い物体験が話題となった。(体験記事はこちら→「まるで近未来SF…手に取った商品をAIが認識 無人決済店のココがスゴイ!」

 システムを手がけるのは、スタートアップ企業を応援する「JR東日本スタートアップ」と、システムコンサルティング会社の「サインポスト」が合弁で設立したITベンチャー「TOUCH TO GO」(タッチ・トゥー・ゴー)。ファミリーマートとは2月26日に資本業務提携契約を締結した。両社は今後も既存店舗の「省人化」を図るとともに、オフィスや学校、工場などの小規模な商圏(マイクロマーケット)への事業領域拡大を目指している。

SankeiBiz編集部 SankeiBiz編集部員
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