ネクストモード クラウドで昭和の働き方変えたい
ネクストモード社長・里見宗律さんに聞く
--NTT東日本とクラスメソッドの共同出資で、7月に新会社「ネクストモード」を立ち上げました。社長に就任しましたが、意気込みは
「クラウドで新しい働き方を提案するのが新会社のコンセプトだ。出社して作業する『昭和の働き方』を変えていきたい。新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務を導入する企業が増えたが、まだ中小企業に浸透していない。当社は中小企業のクラウド導入を促進し、在宅勤務を広げていきたい。印刷や押印、勤怠、精算、顧客との資料共有などのオンラインツールを提供することで、テレワークの導入を促進したい」
--ネクストモードの強みは
「クラウドの導入スピードや柔軟性が強みだ。複数の利用者で共有するパブリッククラウドを活用するため、インフラ構築が数週間で済む。NTT東日本の安定したネットワークの構築力とクラスメソッドの最先端のクラウド技術の組み合わせで、中小企業に満足できるサービスを提供したい」
--コロナ禍の中小企業の現状をどう見ているか
「やはり大企業と中小企業の間にITリテラシーの差がある。福井で親戚が小さな会社を経営している。話を聞いてみると、在宅勤務で、すべての作業ができるようにしたいと思っているが、地方の会社では、なかなかできないと言っていた。しかし、即効性のある機能を求めていた。今、その企業が求めている機能を迅速に提供することがまずは重要だと思っている」
--今後、コロナで働き方は変わると思うか
「変わらざるを得ない。放っておいても変わっていくと思うが、積極的に提案し、変えていきたい。そのためには、われわれの働き方も常に見直し、もっと進化させて、サービスに反映させていかないといけない」
【プロフィル】里見宗律 さとみ・むねのり 2000年東工大院社会理工学研究科修了後、NTT東日本入社。19年7月同社ビジネス開発本部クラウドサービス担当部長、20年7月ネクストモード社長。東京都出身。