ジェトロの佐々木新理事長、スタートアップ企業の海外進出支援を強化

 
記者会見するジェトロの佐々木伸彦理事長=2日午後、東京都港区

 日本貿易振興機構(ジェトロ)の理事長に1日付で就任した元経済産業審議官の佐々木伸彦氏は2日記者会見し、革新的な技術やビジネスモデルを持ったスタートアップ企業の海外進出支援を強化する方針を打ち出した。

 会見で、佐々木氏は「日本のスタートアップ企業が海外進出するにあたり、まずジェトロに頼ろうといってもらえる存在になりたい」と抱負を述べた。富士通に在籍した経験を踏まえて課題を提起。デジタル化の急速な波が押し寄せる中で、大企業も米シリコンバレーやイスラエル、中国など「全世界に常に網をはり、(技術トレンドを)把握し続けることは難しい」と私見を述べ、「世界の技術を日本企業にマッチングすることで産業界に貢献できる」と期待を込めた。

 ジェトロはすでに、新たなスタートアップ支援事業の拠点を米国、アジアなど世界12カ所に設置している。