ユニチカ社長に上埜修司氏 再建めど、成長路線に転換へ

 
ユニチカ社長に就任する上埜修司氏

 ユニチカは27日、代表取締役常務執行役員の上埜(うえの)修司氏(61)が社長に昇格する人事を発表した。注連(しめ)浩行社長(67)は代表権のある会長に就く。財務健全化や事業構造改革など経営再建に一定のめどがついたことから、若返りを図る。6月の株主総会後の取締役会で就任する。

 ユニチカは繊維事業の不振により、近年は一部事業の売却を進め、フィルムや樹脂など成長分野に注力。収益改善や有利子負債の削減に一定の成果が出てきた。今後は成長路線の確立を目指す。

 上埜氏は大阪市内で記者会見し、「高分子などのコア技術をベースに新製品開発を加速し、成長軌道に乗せたい」と話した。

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 上埜修司氏(うえの・しゅうじ)阪大院修了。昭和58年ユニチカ。執行役員などを経て、平成27年6月から代表取締役常務執行役員。大阪府出身。