【ニュースレビュー】11.25~29 国内
■三菱自、ゴーン会長解任
三菱自動車は26日、取締役会を開き、カルロス・ゴーン容疑者の代表取締役会長職を解いた。金融商品取引法違反の疑いで逮捕され、日産自動車の代表取締役会長職を解任されたことを重くみた。三菱自の後任会長は益子修最高経営責任者(CEO)が暫定的に兼務する。
■帰還果たしたカプセル公開
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、国際宇宙ステーションの実験試料を載せて地球に帰還することに日本で初めて成功した小型回収カプセルを茨城県つくば市で報道陣に公開した。中身のタンパク質も無事で、地上での分析に利用できることが確認された。
■全日空A380は5月投入
全日本空輸は27日、来年5月24日の成田発ホノルル行きの便から、欧州エアバスの超大型機A380を投入すると発表した。A380はまず週3往復運航し、来年7月1日から週10往復まで拡大する。座席は来年1月をめどに販売を始める予定だ。
■LINE、みずほと新銀行
無料通信アプリを手掛けるLINEは27日、銀行業に参入すると発表した。みずほフィナンシャルグループと共同出資で2019年春に準備会社を設立し、関係当局の許認可などを前提に20年の新銀行開業を目指す。実店舗を持たないインターネット銀行を運営する計画。
■消費増税時2%値下げセールはOK
政府は28日、来年10月の消費税率10%への引き上げに備え、小売業者に柔軟な価格設定を促すための指針を発表した。消費税と直接関連付けない「10月以降2%値下げ」といった表現でセールを展開できると明確にした。価格転嫁を緩やかにして消費の落ち込みを避ける狙いだ。
■巨大IT規制強化、技術革新阻害も
政府は28日、「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT企業への規制の在り方を検討する有識者会議を開き、米グーグルとアップルから非公開で意見を聞いた。2社とも米本社の担当者が出席し、規制強化に対しては技術革新の阻害要因にならないよう求めた。
■クボタ、データ改竄40年前から
クボタは29日、鉄鋼メーカー向けに出荷している生産設備の部品で検査の品質データを改竄(かいざん)していた問題で、少なくとも一部の不正は約40年前には始まっていたとの調査報告書を公表した。木股昌俊社長が役員報酬の30%を2カ月返上するなど幹部5人の処分も発表した。
■日産ルノー連合、合議制に
日産自動車の西川広人社長は29日、3社連合首脳による協議の後、東京都内で記者団の取材に応じ、今後の運営について「共同でリードしていく」と述べ、3社首脳の合議制に移行することを明らかにした。一方で「資本構成や人事についての話し合いはなかった」と述べた。
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