【北海道震度7地震】銀行、印鑑や通帳なくても引き出し、自宅復旧には貸出金利引き下げ

 

 北海道での地震による停電で6日、ゆうちょ銀行の道内に1693台あるATM(現金自動預払機)が一部を除きほぼ全て停止するなど、金融各社の業務にも大きな影響が出た。一方で、各社は預金引き出しや保険料支払いなどへの柔軟な対応を決めるなど被災者の生活支援を急ぐ。

 ゆうちょ銀は6日、災害で通帳や印鑑をなくした被害者でも免許証などで本人確認ができれば、1人あたり20万円まで預金の引き出しに応じることを決めた。非常時の措置として10月5日まで実施する予定だ。

 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガ銀行やりそな銀行は、災害救助法の適用に伴い、ゆうちょ銀と同様に預金引き出しへの柔軟な対応に加え、被災者に自宅復旧などのための貸出金利引き下げや企業向けに金利を優遇した支援融資を実施する。

 一方、日本損害保険協会は6日、自動車保有者に加入が義務付けられる自賠責保険について、被災者の継続契約手続きを9月10日まで、保険料の払い込みを11月末まで猶予する措置を発表。生命保険協会も保険料支払いの最長6カ月の猶予や必要書類なしで保険金を受け取れる措置を決めた。