TDL、USJ、富士急ハイランド…かき入れ時のテーマパーク 猛暑で目玉は屋内型施設

 
USJの新設施設「プレイング・ウィズ・おさるのジョージ」=大阪市(USJ提供)

 猛暑の日も足を運んでもらおうと、テーマパークや遊園地が今年開設、または改装した屋内型施設を目玉に集客競争を繰り広げている。涼しく過ごせる利点をアピールし、かき入れ時の夏休みの商機を捉える戦略だ。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は、アニメの制作過程を学べるシアター形式の「プレイング・ウィズ・おさるのジョージ」を開設。「おさるのジョージ」のアニメを作る設定でショーが進み、ジョージが流し台に飛び込む場面では来場者の目の前でシャボン玉が飛び出すなど「ジョージがその場にいるような演出にした」(広報)という。

 東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)は、船で世界を巡る雰囲気を味わえる「イッツ・ア・スモールワールド」を開園35周年を機に初めて大改装した。

 一方、遊園地の富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は「絶望要塞」シリーズを約3年ぶりに全面改装。配られる携帯端末で情報を入手しながら建物内を歩き回って任務を遂行し、暴走した人工知能(AI)の動きを停止して脱出を目指す。

 平成24年のシリーズ開業後に全てクリアしたのは16人、成功率約11万5千分の1の難関だ。改装では全ての入場者がより楽しめるよう演出に知恵を絞ったといい、富士急行の堀内光一郎社長は「ぜひ体験してほしい」と力を込める。

 愛知県蒲郡市のテーマパーク「ラグナシア」は、往年の大ヒットゲーム「スペースインベーダー」をモチーフにした「アルキンベーダー」が楽しめる。壁や床に投影されたボールを足で触れるなどしてインベーダーを撃ち落とす。