JDI支援で革新機構の志賀会長 200億円投資は適切な判断
官民ファンドである産業革新機構の志賀俊之会長は6日、出資先のジャパンディスプレイ(JDI)に対し3月に決定した約200億円の支援について「救済との批判は理解するが、きちんと説明できるお金だ」と述べ、適切な投資判断だったと強調した。業務説明の記者会見で発言した。
革新機構は、JDIの能美工場(石川県能美市)を約200億円で買い取ることを決めた。スマートフォン向け液晶の量産に向け、JDIに必要な資金が足りなかったための支援だと指摘した上で「そういう財務状況は忸怩(じくじ)たる思い。申し訳ないし反省している」とも述べた。
JDIは、中国パネル大手の京東方科技集団(BOE)など海外企業との資本提携を模索しているが、めどとしていた3月末までに交渉がまとまらなかった。
合意時期の見通しについて、革新機構の勝又幹英社長は「複数のお話があり、時間がかかる」と交渉が長期化する可能性を示唆した。
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