【2018春闘】電機、前年超え1500円で決着
■長時間労働是正など働き方課題
2018年春闘の賃上げ交渉は9日、電機大手が前年実績を超える月額1500円のベースアップ(ベア)実施で決着した。14日の集中回答日に向け、前年水準での攻防が続く自動車大手に焦点が移った。長時間労働の是正など働き方改革がどこまで進むかも課題だ。
電機大手は業績が改善傾向にあり、労働組合側は前年のベア1000円から上積みし、回答額が1500円を下回った場合にストライキに踏み切る方針を固めた。経営側はスト回避を優先し受け入れの調整に入った。
働き方改革の要求では、富士通が繁忙期を含む残業時間を月100時間から80時間に減らす案を協議している。
日立製作所の労組は、残業上限を年960時間から720時間に引き下げるよう要求。終業から翌日の始業までに11時間空ける「勤務間インターバル」の導入も目指している。シャープの労組も残業抑制を掲げた。
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